雑木林や林縁、湿り気のある谷などでよく見る。春を告げる春黄金花の一つである。葉は互生、葉は長楕円形〜卵形で縁に鋸歯がある。形の変異は大きい。葉柄は1〜3cm。葉の展開前に長さ3〜10cmの総状花序がすだれのように垂れ下がる。雄花序は長く、雄花は淡黄色、雌花序は短く、雌花は淡黄緑色である。花は鐘形で花弁4個、ガク片4個(外側の2個は小さく、内側の2個は大きくて花弁状)。雄しべは8個、雌しべは1個ある。雄花では雄しべが大きい。雌花は雄花よりやや小さく子房がよく発達する。果実は硬く乾いた液果で楕円球状形、7〜10月に熟す。名のフシ(五倍子)はヌルデの若葉につく虫こぶのことで、粉にして染料のタンニンをとる。キブシの果実を五倍子の代用として使った。ここからキブシの名がついた。また、昔は髄を灯心に使われた。江戸時代にはお歯黒の材料として利用されていた。 |
花咲く光景 平成18年4月7日 神戸 |
新芽と固いつぼみ 平成16年2月21日 神戸 |
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すだれのような雄花序 平成20年4月12日 神戸 |
淡黄緑色の雌花序 平成20年4月12日 神戸 |
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雄花 平成20年4月12日 神戸 |
雌花 平成20年4月12日 神戸 |
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葉の裏と若い実 平成20年5月19日 神戸 |
ふくれた実と来年のつぼみ 平成20年9月7日 神戸 |
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熟した実 平成20年11月9日 神戸 |
葉柄が赤い葉 平成20年5月19日 神戸 |
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幹 平成20年5月19日 神戸 |
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