山地の日当たりのよい林縁などに生える。高さは1m未満。枝は細長い。葉は本年枝には卵形の葉が互生、2年枝には細長い葉が数個ずつ束生する。3年目の枝は枯れる。本年枝の先に頭花を1個ずつつける。(ナガバノコウヤボウキは花を2年枝につける)頭花は5つに深く裂けた筒状花が10数個集まったものである
高野山では他の果物のきなどとともに贅沢の暮らしをもたらす種の木を植えることを禁じた。それで高野山には竹がなかったともいわれている。それで竹箒のかわりにこのコウヤボウキでつくった箒を使っていた。といわれている。これで小さな竹を作ってみると、ほどよい弾力があり使い心地はよい。しかし、この箒は小さくて庭ボウキとしては小さすぎます。実際にはコウヤボウキでつくった箒は室内などの狭いところように使われ、庭など広いところの箒はクロモジの枝を束ねた箒が使われていた。
初春の 初子の今日の 玉はばき 手に取るからに 揺らぐ玉の緒 大伴家持 (万葉集)
のうたにあるように奈良時代から正月初子の日に蚕室の掃除をする儀式が行われていた。この玉箒はコウヤボウキでつくった箒のことである。また伏見の酒造りのときに酒桶(さかおけ)についた「にごり」の泡をふきとるのにコウヤボウキでつくった箒が使われてきている
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線形の裂片が強く反っている頭花 平成20年10月11日 神戸 |
群落の花 平成20年10月27日 神戸 |
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花咲く光景 平成20年11月1日 神戸 |
種をつけた綿毛 平成21年1月17日 神戸 |
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1年枝では葉は互生 平成20年10月11日 神戸 |
2年枝で束生する葉 平成21年4月24日 神戸 |
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種子 平成24年1月11日 神戸 |
花冠が5裂している小花 平成20年10月11日 神戸 |
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雄性の時期の花 平成20年11月1日 神戸 |
雌性の時期の花 平成21年10月11日 神戸 |
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新芽が出ている冬の1年枝 平成22年2月8日 神戸 |
枯れていっている冬の2年枝 平成22年2月8日 神戸 |
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芽生える様子 平成27年4月3日 神戸 |
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葉の裏 平成21年4月24日 神戸 |
新芽が出てきている 平成16年2月21日 神戸 |
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