神戸付近では河原や公園などで見る。植栽されたものがもとだと思う。大きな川の土手でこの大木をよく目にする。獄門のさらし首の木として使われた悲しい歴史を持つ。しかし、万葉集にも「妹が見し あふちの花は散りぬべし わが泣く涙 いまだ干なくに 山上憶良」 と、あるように古来から人に親しまれてきた木である。樹皮は赤褐色で粗く割れる。葉は互生、葉は2〜3回奇数羽状複葉。小葉は卵状楕円形で先は長くとがりふちに不ぞろいな鋸歯がある。本年枝の基部の葉腋から集散花序を出したくさんの小花をつける。花は花弁5個、雄しべ10個、紫色の花糸が合着して雄しべ筒をつくる。雌しべは1本で雄しべ筒より短い。果実は長さ1.5〜2cmの楕円形で10〜12月に黄褐色に熟す。木全体が苦みをもっていて樹皮や果実は駆虫剤など生薬として使われる。材は家具などに利用される。 |
花咲く光景 平成21年6月1日 神戸 |
花 平成19年5月27日 神戸 |
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若い実 平成20年10月4日 神戸 |
熟れた実のなる光景 平成21年12月13日 神戸 |
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奇数羽状複葉の葉 平成19年6月26日 神戸 |
葉痕 平成15年12月23日 神戸 |
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葉が茂る光景 平成20年10月4日 神戸 |
果実と種 平静21年12月13日 神戸 |
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幹 平成20年12月13日 神戸 |
老木の幹 平成15年12月1日 神戸 |
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