ツメレンゲの一生
                                もくじ  植物名一覧  絶滅危惧種   ツメレンゲ  プログのツメレンゲの花がまだ…
 ・・・環境への強さから、屈強な男にたとえられ、ベンケイソウ科に属してはいても、減少の一途をたどっている。道路の拡張工事などで削られた岩場はコンクリートで覆われ、旧家は老朽化して姿を消してゆく。九五年の阪神淡路大震災を機に、県内では家屋上部の軽量化から瓦ぶきの屋根が減った。再び瓦屋根の良さが見直されてはいるが、ふき土を使わないタイプが多くなった。「空ぶき屋根」に、ツメレンゲが根を下ろす場はないのだ。
「プレハブの家が増えて、あの草は、めっきり見かけなくなった」と、半世紀以上にわたって日本各地の屋根に登り続け、瓦を知り尽くした野水隆雄さん(69)はつぶやく。「名も知らんふき土を弱らせる厄介者やけど、長い年月を経た屋根にしか見ん。眺めていると、その家や町の歴史を雄弁に物語っているようで、敬意すら感じたねえ」
そんな草と運命を共にしているチョウがいる。クロツバメシジミだ。幼虫はこれを食草とし、成虫は花のミツを吸う。あまり生まれた場所を離れず、ツメレンゲのそばで一生を過ごす。
                                              神戸新聞 2000年11月23日    「いのちの まほろば 11 ツメレンゲ」より抜粋
 
芽生えてきた株  平成15年4月19日  神戸 大きくなっている 平成24年6月15日  神戸  葉が多くなってきた 平成15年6月29日  神戸
     
上へ伸びだした   平成18年9月3日  神戸 花穂が伸びた  平成14年9月23日 神戸 つぼみがふくれてきた 平成21年10月17日 神戸
     
下から花が咲いてきた 平成21年10月17日 神戸 花咲く光景                 平成19年10月27日  神戸
     
  芽生えた翌年には長崎枯れる、枯れた株のそばには来年花咲く今年芽生えた株がある 
花咲くときは白く輝く 平成20年11月1日  神戸 花が終わってきた 平成22年11月12日 神戸 右は来年花咲く株 平成13年11月23日  神戸