わくわく体験植物見聞録 その7
スミレ類(スミレ科)の閉鎖花
平成14年9月24日 東播磨
平成14年9月24日 東播磨
何気なく見ているとスミレの葉が目に入ってきた。
よく見てみると左の写真のように柄の先がふくれた
ものがあるものが多かった。「スミレの実ができている」
と思いながら見ていると右の写真のように柄の先に
三つに裂けた種が落ちたあとのようなものも多数目に
入ってきた。「おや、形が全く違うではないか」と、
疑問が湧いてきた。帰宅後 山渓ハンディ図鑑6
日本のスミレ いがりまさし写真・解説 山と渓谷社
をゆっくりと見た。
「日本のスミレ」の218Pにスミレの閉鎖花と実 の項があり、「スミレの
花が咲くのは春先だが、実の季節はいつだろう。 そう思って気をつけて
いると、スミレは夏になっても秋になっても、いつまでも実をつけている
ことに気づく」という文章にはじまって、ツボミのような形をしたスミレの
閉鎖花の詳しい解説があった。形はツボミのようであるが雌しべ、雄しべ
があり自家受精して種をつくることが記してあった。
うきうきした気持ちになった。「あのツボミみたいなのが閉鎖
花か、ひとつおもしろいことがわかった」と満足した気持ちで
いっぱいであった。
翌平成14年9月25日確かめに同じところへ行った。
「閉鎖花の中に雌しべと雄しべがあるんだな、中を割って
確かめてみよう」と「閉鎖花」のひとつ(左の写真)を触って
みた。「固い、おかしい」と思った。 「とにかく割ってみよう」
割ってみてびっくりした。中にはタネがびっしり入っていた。
(右の写真)「これは花じゃない、タネだ」
では閉鎖花はあるのだろうか。まわりを探した。
平成14年9月25日 東播磨
平成14年9月25日 東播磨
平成14年9月25日 東播磨
平成14年9月25日 東播磨
よく見ていると上の写真のようなものが見つかった。おちついて見てみると同じようなものがたくさん目に入って
きた。触ってみると固くはなかった。それを割ってみた。中に雌しべ、雄しべがあった。これがスミレの閉鎖花
なのですね。この時期もスミレは花を咲かせているのですね。