わくわく体験植物見聞録
春の巻 その2
マンサク(マンサク科)
何故かマンサクが見たくて2月のはじめから何回か六甲山へ行った。雪がありマンサク群落のところまで行けないことや、花がまだ咲いていなかったりを繰り返した。
3月31日、この日も雪であったが雪をかぶりながら黄色い花を懸命に咲かせていた。「まず咲く花なんだからね」と言っているようでなんかいとおしい感じがした。
6月15日の神戸新聞にとんでもない記事が出た。あのいとおしいマンサクが枯れているという、下記の記事である。
「豊年満作」が名前の由来とされる早春の花木・マンサクが、六甲山や兵庫県内各地で片っ端から枯れている。森林総合研究所(茨城県)によると、同様の現象は関東、中部、山陽地方でも地域によって顕著で、広範囲にわたって一種類だけが枯れる例は松枯れ以来。酸性雨や環境変化などでは説明がつかず、病原性のカビの仲間が検出されていることから、同研究所で原因究明を急いでいる。
早速、六甲山へ行ってみた。残念ながら下の写真のように葉が茶色になって枯れていた。どの木もほとんど全滅状態である。植えられたシナマンサクなどは元気だったのだが・・・。
枝いっぱいに花をつけるようすを、五穀がゆたかにみのる豊年満作の「満作(まんさく)にたとえてつけた名前といいます。一説には、早春よに葉より先に花が咲くことから「まず咲く」が転化して「マンサク」になったといわれます。・・・・
なまえといわれ木の写真館 杉村 昇著 偕成社
平成13年6月のマンサク
秋になり、再び様子を見に行った。あまり元気ではないが葉を出しているマンサクの木がかなりあった。「枯れないでおくれよ」 祈る気持ちである。今春、花を咲かせてくれることを切望している。
平成13年9月 このように葉を出しているマンサクもある
平成14年2月14日気になるマンサクを見に六甲山へ行った。花は崖の上にある若い木に数個咲いているのが確認できただけだった。
平成14年2月23日再びマンサクを見に行った。「うれしい」 まだまばらだが多くの木で花が咲きはじめている。もうすぐ満開のきれいな花が見れるんだね。期待しているよ。
平成14年3月9日のマンサク
平成13年3月31日のマンサク