わくわく体験植物見聞録 その4
ヒガンバナの一生
平成13年12月23日 神戸
平成13年11月27日 神戸
平成13年11月4日 神戸
平成13年10月8日 神戸
平成13年9月23日 神戸
平成13年9月14日 東播磨
平成13年4月1日 丹波
平成13年5月4日 東播磨
平成14年2月24日 神戸
 それまで気がつかないのに、秋の彼岸になった田んぼの畦などに一斉に花を咲かせる彼岸花(ヒガンバナ) 赤く鮮やかな花があたり一面をおおいつくすさまは、実に美しい。
 あまりのうつくしい赤いこの花は、この植物が有毒物質を含むこともあいまってか「カジバナ」とも呼ばれた。
 しかし、子どもの頃は、花のついた茎を採ってきて、茎を細工してヒガンバナの首飾りなどをつくってよく遊んだものだ。
 この、親しみのあるヒガンバナもよく観察してみると、生き抜くために実に工夫した生き方をしている。
  花が咲くとき、葉はない、突然茎を出し、つぼみをつける(9月14日)。葉のない状態で花を咲かせる。花が咲いた跡はやがて枯れる。そのころようやく葉が出てくる(10月8日
 秋になり、他の植物の多くが葉を落としたり、枯れたりする頃、元気な葉をいっぱい広げ、太陽光線をたっぷりと受けて、光合成をして栄養分をたくさんつくって球根に栄養分をためる。(11月〜3月)
 やがて、春になり、他の植物の多くが新しい葉を出したて勢いづくころ、ヒガンバナは葉を枯らせ、ひとときの眠りにつく。このころ葉を広げていても、他の植物の日陰になり光合成できないのに対応する究極の生きる道である。
 やがて、彼岸になるころ、再び美しい花を咲かせるのである。
 別名マンジュシャゲ(曼珠沙華)
田のあぜ、土手、道ばたなどに生える。名は秋の彼岸ごろに咲くことによる。別名は梵語で赤い花の意。地下に卵形の鱗茎がある。葉は花後に出て、冬を越し、春の終わりごろに枯れるので開花期は葉がない。(以下略)
 フィールドベスト図鑑        日本の野草 秋 矢野 亮監修
      学習研究社
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