特異な生活をする植物(2)
        ヤドリギについて
ふつう植物の実や種子は、地面に落ち、しこで芽や根を出す。しかしヤドリギの実や宿主の枝や幹の上にとまらなければ発芽しない。地面に落ちて幹をよじ
登るわけにはいかないのである。そこで、どうやって枝の上に落ちるかというと、ヤドリギの実は甘く、鳥の絶好の餌になる。食べられた実はやがて消化され、
種子だけが排泄される。このとき種子は粘性を帯び、鳥の肛門から簡単には落ちない。鳥がお尻から糸を引きずりながら飛んでいるうちに、種子は宿主の
枝や幹に付着するのである。
 地面に落ちずに無事宿主に付着した種子は、宿主の樹皮を破って幹や枝の内部に「寄生根」を伸ばし、維管束付近にまで進入する。ヤドリギは葉や茎は
緑色なので、ヤドリギ自身も当然光合成を行っているが、水や栄養塩類を宿主から得ているので、「半寄生植物」と呼ばれる。・・
      (植物の雑学辞典  大場秀章監修 日本実業出版社
これは、鳥にひきずられて、幹に
くっついたんだね。タネが。
 
平成14年8月17日 但馬。
白樺に寄生している
平成15年1月26日  但馬
ヤドリギの実
平成15年2月11日 神戸 
 神戸付近ではこの色の実しか見ないが
赤い実のヤドリギも多いということだ。
桜に寄生している
平成14年12月26日 神戸
ケヤキに寄生している
平成15年2月15日  神戸
コナラに寄生している
平成14年2月9日 神戸
他の種類のヤドリギ
ヒノキバヤドリギ(ヤドリギ科)
平成13年6月24日  東播磨

マツグミの実(もううぐ赤くなります)
平成15年2月15日  神戸
ツグミ(ヤドリギ科)  モミに寄生している。
平成15年2月15日 神戸

アカマツに寄生しているものを多く見かけた。
もくじ          ヤドリギ  
特異な生活をする植物(1)へ